新湊漁協に所属している白えび漁船8隻は、富山湾でしか漁が行われていない「白えび」を後世にしっかりと受け継いでいくため、資源保護を最優先に考えながら日々操業しています。
主な取組みとして、漁船8隻を4隻ずつ2班に分け、1日交代で出漁することで総漁獲量の調整、尚且つ、その日の水揚げ収入は休漁船を含めた8隻で均等に分配する「プール制」という制度を取り入れています。
この制度を導入することにより、過度な漁獲競争を抑制し、乱獲を未然に防ぐことができています。
また、白えびの稚魚が混獲されたときや、漁獲量の急激な増減による魚価の変動の恐れがあるときなど、今後の操業に影響を及ぼす問題が発生した場合は、白えび漁業者たちでその都度協議し、その後の投網回数を制限したり、自主休漁日を設けるなどの対応策を講じます。
プール制を導入することで、漁業者同士の競争を抑止すると同時に、スムーズに対策を実施することができ、資源枯渇を未然に回避、持続的な資源を自らの手で守り続けているのです。