★観光船運航状況★
白えびの記録的な不漁により、今シーズンの運行は中止しました。
更新日:令和6年10月1日
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白えびの記録的な不漁により、今シーズンの運行は中止しました。
更新日:令和6年10月1日
富山湾は「あいがめ」と呼ばれる深い海底谷が沿岸まで接近しているとても希有な地形をしています。
「天然の生け簀」とも呼ばれ、四季折々、多種多様な魚介類が水揚げされます
白えびもその中の一つ。駿河湾や相模湾でも生息していますが、漁が成り立つ程まとまって水揚げされるのは、富山湾だけなのです。
水揚げされたばかりの白えびは、薄いピンク色の半透明。キラキラとひかり輝くその様子から「富山湾の宝石」と称されています。
新湊漁協に所属している白えび漁船8隻は、富山湾でしか漁が行われていない「白えび」を後世にしっかりと受け継いでいくため、資源保護を最優先に考えながら日々操業しています。
主な取組みとして、漁船8隻を4隻ずつ2班に分け、1日交代で出漁することで総漁獲量の調整、尚且つ、その日の水揚げ収入は休漁船を含めた8隻で均等に分配する「プール制」という制度を取り入れています。
この制度を導入することにより、過度な漁獲競争を抑制し、乱獲を未然に防ぐことができています。
また、白えびの稚魚が混獲されたときや、漁獲量の急激な増減による魚価の変動の恐れがあるときなど、今後の操業に影響を及ぼす問題が発生した場合は、白えび漁業者たちでその都度協議し、その後の投網回数を制限したり、自主休漁日を設けるなどの対応策を講じます。
プール制を導入することで、漁業者同士の競争を抑止すると同時に、スムーズに対策を実施することができ、資源枯渇を未然に回避、持続的な資源を自らの手で守り続けているのです。
白えびのそのものの美味しさに加え、富山湾にしかない恵みを守り続けている白えび漁師たちの取組み自体を、白えびの新しい魅力として発信するべく、新湊漁協の若手白えび漁業者が中心となり立ち上げたプロジェクトが「富山湾しろえび倶楽部」です。
このプロジェクトは、漁師だけはなく、漁協、仲買、流通業者、地元企業、行政、そして一般消費者の方々にも「サポーター」として参画し、関わり方はそれぞれ異なりながらも、ともに白えびを守り続ける取組みを進めていくことがコンセプトでもあり、またそのことがとても重要なことであると位置付けています。
持続可能な漁業への取り組みを通して、持続可能な社会へと歩む。これらのことは「SDGs」の理念と合致する部分もあると考え、より多くの皆様へ参画を呼びかけていきたいと思っております。
すでに地元企業をはじめ、多くの皆様の賛同をいただいており、これからも皆さんとともに豊かな未来へと歩んでいくことを目標に精一杯活動して参ります。
今後とも多くの皆様のあたたかいご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。